iOSシミュレーターでUnable to boot the Simulatorとエラー表示が出たら、Xcodeのキャッシュを削除してみてください。
キャッシュクリアするだけで、正常に起動するようになります。
Xcodeのキャッシュファイルは、Macの「システム設定…」から「ストレージ」を選んで表示します。
- Simulator 15.3
- Xcode 15.3
- Mac mini (M1,2020)
- macOS :Sonoma 14.4.1
「Unable to boot the Simulator」のエラーダイアログ
私の場合、エラー表示が出たのは、Flutter開発中のAndroid Studioで、<No Device selected> からOpen iOS Simulatorを選択したときです。
このエラー表示画面からは何もできないので、「OK」で閉じます。
Xcodeのキャッシュをクリアする
「Unable to boot the Simulator」のエラーは、Xcodeのキャッシュをクリアすると解消します。
Appleメニューのシステム設定を起動
まず、Xcodeのキャッシュを表示するため、Appleメニューからシステム設定…を起動します。
左側メニューの[一般]を選んだら、右側の[ストレージ]をクリックします。
もしも「一般」を選んでも、右側画面に[ストレージ]が見つからない場合は、「一般」の中の他の項目が表示されているのかもしれません。
その場合は、画面左側の一番上「
検索」で「ストレージ」または「storage」と入力すると、「ストレージ設定」がすぐに見つかります。「ストレージ」の詳細は、表示後しばらくは「計算中…」となっているので、それが終わるまでしばらく待ちます。
「デベロッパ」を表示
ストレージの計算が終わって、ディスクの使用領域の数値が表示されると、その横に「
」のマークが出てきます。一覧表示の中の[デベロッパ]の「
」マークをクリックするか、[デベロッパ]の行をダブルクリックして、詳細を表示します。キャッシュの削除
私の環境では、「Xcodeキャッシュ」と「プロジェクトビルドデータとインデックス」の2つが表示されました。
上から順に削除していきます。
「デベロッパ」は、キャッシュを削除すると一覧からなくなります。
注意:削除するキャッシュの種類
「デベロッパ」で一覧表示される内容は、各人の環境によって違うと思うので、どれを削除すればいいのか少し迷うかもしれません。
ネットで検索すると、「『プロジェクトビルドデータとインデックス』を消せばOK」という記事や、「出てきたキャッシュを上から順に消す」という記事も出てきました。
また、「MacのOSのバージョンによって、削除するキャッシュが違う。Sonomaは『Xcodeキャッシュ』を消さないとダメ」という書き込みもありました。
なので、削除する項目をより慎重に調べるのなら、Xcodeのバージョン・MacOSのバージョンも検索ワードに入れてググってみるといいかもしれません。
私の場合は、「Xcode 15.3」「Sonoma 14.4.1」ですが、詳しく調べる前に「Xcodeキャッシュ」と「プロジェクトビルドデータとインデックス」の両方を、何のためらいもなく削除してしまいました。
削除してから再度検索してstack overflowを見たら色々と細かく書いてあって、ちょっと焦りましたが、キャッシュの削除後、シミュレータは不具合なく動いています。
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シミュレータの起動
あとは、今まで通りにiOSシミュレータを起動します。